では第5版以外は誰が納本、もしくは寄贈していたのか?

「健康であるために ゴム紐症候群について」の第5版だけが国会図書館に収蔵されていなかったので

寄贈してきました。

 

との記事を書きました。

ではそれ以前の書籍は誰が納本、もしくは寄贈していたのか?

 

結論から書くと、見元先生ご自身と周囲の親しかった誰かによる寄贈と思われます。

地方図書館の蔵書は見元先生が献本された物からの寄贈と考えるのが自然に思えます。

なので、亡くなられた後の第5版だけが収蔵されないままになっていたと想像します。

 

実際、国会図書館に収蔵されている第3版には「寄贈 見元良平」と書かれています。

見元先生の書籍はいわゆる自費出版のようで、どれも出版社や印刷会社から納本されたわけではなさそうです。

 

当時を知るご家族はだれか詳しい方がいて、色々してくれていたようだ。との事。

 

ここからは想像になりますが、処女作である「旅路のこころ」のあとがきに「今回、二、三人の人々のお世話によって金高堂書店より発行してもらうことになったのです。」とあります。

 

現代の出版関係の方に見元先生の書籍を見ていただくと皆さん、

「昔の自費出版で大変なお金がかかっただろう。部数も何百部ずつ、もしかしたら千部以上刷っていても不思議ではない。」

と言われます。

 

自費出版なので義務としての納本はされず、詳しい方によるアドバイスを受け、個人による寄贈がされていたのだと思います。

今となっては入手困難な著作が国会図書館にあるというのは素晴らしいことです。

 

納本を続けてくださった見元先生とそのアドバイザーに感謝!ですね。

 

寄贈が済み、収蔵が決定し国会図書館サーチの検索結果にでてくるようになった第5版。

貸出しや遠隔複写サービスが利用できる日が待ち遠しいです。